2017年8月9日水曜日

ホームセンターの最期

 

セキチューみなとみらい店が今年の8/13をもって閉店してしまうらしい。ファブラボ会議が横浜で行われたときからメッチャ使っていたので感慨深い。工具が欲しかったこともあり店内に入ってみると、めちゃくちゃスッカラカンだった。

 

いままでビッシリ資材が並んでいた空間だったところは、床が丸見えになっている。

 

在庫処分的なヤツらは、まさに売れ残りって感じのニッチさ!進行止めの看板なんてどのタイミングで買えば良いのだろうか?割引だからって買うもんでもないような気がするけど…。

 

大胆な割引と空きスペースはあまり見る機会がないので面白い。でもちょっと寂しくもあり、なんだか不思議な空間だった。

2017年8月3日木曜日

2017年1~7月まとめ

春休みのシャカリキ感と、大学院でのもくもくとした文系チックな活動が印象に残っている。カオスとコスモスを飼いならすことが一番だ!

研究発表

・”3D Printing and IoT for Personalized Everyday Objects in Nursing and Healthcare” 
 SPIE Smart Structures + NDE 2017, Oral Presentation
 Yoshihiro Asano, Hiroya Tanaka, Shoko Miyagawa, Junki Yoshioka 
・“Rapid prototyping workflow for personalized care items in the field of nursing
  – Case study on fabricating 3D Printed Gargle basin“ 
 The 5th International Conference on Serviceology, Poster 
 Ryosuke Wakasugi, Junki Yoshioka, Yoshihiro Asano, Shoko Miyagawa, Hiroya Tanaka
・「アクターネットワーク理論のFabへの援用 」
 KEIO SFC JOURNAL Vol.17 No.1 2017, 研究ノート(掲載予定)
 淺野義弘、田中浩也、若杉亮介


講演・トークセッション
・MAKERS & FABBERS 2017 in KITAKYUSHU 


作品・ワークショップ

・100のミライエ星座を発明しよう! - モデラーとして参加
まちもくパーク#01 上並木公園 ワークショップ1・2サポート
・はじめてのイラストレーター講習会


取材・製作協力



その他

・照林社「プチナース」7月号でFabNurseProjectが紹介されました
・春学期授業「エクスペリエンス・アンド・エンゲージメントデザイン」 TA
・春学期授業「プロダクトデザイン基礎」 TA
・大学院科目「XD Review」 TA

2017年6月15日木曜日

3D Builderがメッシュの分割に便利という話

Windows10に標準でインストールされている「3D Builder」。

モデリング機能はそれほどなので侮っていたのですが、既存のメッシュデータ分割には手軽に莫大な力を発揮することに気づきました。

立ち上げたら「新しいシーン」を選びましょう

上部メニュー「挿入」から「+追加」を選び適当なstlデータを放り込む

「編集」内の「分割」を選ぶとモデルの中央に分割の断面が現れるので、

断面の位置や角度をいじって好きな場所に移動しましょう。
分割の際に上部と下部のどちら(or両方)を残すか設定できます。

いざ分割を実行すると、カンタンにスパッと切れる!断面もちゃんと埋まっています。

最後は必要なモデルだけ残して名前を付けて保存しましょう。

普段おもにRhinocerosを使っており、MeshSplitやMeshBooleanを使おうとして苦戦することが多かったのですが、3D Builderでは新しいモデルを作ることなく直接元データをいじれるのが良いですね。今のところ分割に失敗することもなく、お手軽でオススメできる方法の一つだと思います。

ちなみに「編集」メニューの中身はメッシュ削減からエンボスまで幅広く、

曲面への文字投影も秒速でできます。

2017年4月2日日曜日

「業」を物理的に背負いたかった


学生の本分を忘れました


突然だが、最近「文字や表現を具現化すること」にハマっている。大学で3Dプリンターを触っているうちに、その素材の色や性質に感化され、やたらいろいろなものを作ってニヤニヤしては人に見せつけていた。

3Dプリンタで作った「やわらかい態度」

これを見て面白がった友人からの「みんなでやってみよう!」という提案を受け、他の人と一緒に文字をもじるイベントも開催させてもらった。老若男女が入り乱れて冗談を実現する感じはヒジョーに頭が悪く、楽しくてしかたがない。

「喧嘩を買う」(ファブラボ仙台 伊澤さん)

「知恵を絞る」(ファブラボ太宰府 今岡さん)

そしてまた突然だが、僕は今大学院の修士課程2年生だ。学部を4年間かけて卒業し、それでもまだ研究のために大学に居続けている立場である。研究自体もたいへん意義あることなのだが、最近は文字を作っているほうが楽しくなってしまいつつある。

振り返ってみれば、今の僕の暮らしは大学の設備や両親の支援によって成り立っている。なのに、勉強という学生の本分を忘れかけているのは、なんだか申し訳ない気分がしてきた。大義からそれた僕は、もはや業を背負ってしまったのかもしれない。そう、深い「業」を。

「業」を背負おう


文字を膨らませたり伸ばしたりするのは楽しい

ということで、ちゃんと「業」を背負うことにした。要は「業」の形をしたリュックサックを作ろうということである。とはいえ裁縫は不慣れなので、旅先で知り合いの力を借りながら作ることにした。

福岡県の「都府楼駅」は看板のテイストがかっこいい

ファブラボ大宰府の中澤さんは大学の先輩でもある

ちょうど福岡に行く用事があったので、空き時間に太宰府にあるファブラボを訪れた。ファブラボとは、3Dプリンタやデジタル工作機械を備えた施設のこと。ものづくり版の図書館や喫茶店みたいなものだと考えてくれればよい。

そんなものづくりに特化したスペースなので、業を作るための機械や素材はバッチリなわけである。とりあえずは試作で薄い布をレーザーカッターでカットし、ミシンで縫い合わせてみた。

レーザーカッターゆえのパーフェクトな直線が嬉しい。

それを僕のミシンさばきが台無しにして…

海洋生物のような「業」を背負わせてしまった

文字のデザインの甘さ、そして僕の無残なミシンさばきによって、やたらふにゃふにゃした生き物っぽい「業」が生まれてしまった。とりあえずの実験として不完全なリュックを試してもらうときには、まさに「業」を背負わせるような申し訳なさが去来した。

「業」はそこには留まらない


その後、素材やデザインの修正、ミシンさばきの修練によってなんとか完成した「業」がこちら。


うん、やや突っ張っている感はあるがきちんと「業」に見える。だが、思ったよりも心にずっしり来るものはない。もっと精神的な重みを感じるため、自分の人生に即した「業」をリュックの中に詰め込んでいこう。


僕の人生の暗黒期のひとつは、間違いなく予備校時代である。中高一貫校で遊びほうけ、センター試験の前日まで卒業アルバムの編集(主には服を脱ぎたがる友人たちの写真にモザイクをかけること)をしていたので、当然学力は悲しい。さらに、友達は一切できず、チューターと呼ばれる職員さんとしかまともな会話はしなかった。


勉強もできないし友達もいなかったので、当然行く気にはなれず、働きに出る両親の目を盗んで家で過ごしていた時期もある。申し訳なさの極みである。こんな哀しい時期の象徴として、大学合格発表後に撮影した記念写真を回収しに行こうと計画したのである。

あの記念写真では、他のみんなが仲間たちと楽しそうに映っている一方、僕はチューターさんとふたりで哀しい笑顔を浮かべていたはずだ。あれがほしい。あれこそが「業」に重みを与えるものだ。そう思い、いやいやながらも足を運んでいた場所に向かう。

この上に予備校があったはずなのだ

が、思い出の場所に行く道は閉ざされていた。調べてみると、校舎はリニューアルして別の場所に移転していた。そんなことも知らないほどの関係性なのか、と軽いジャブを食らいながら移転先へ歩く。


きれいになった校舎の中には、大きな受付と発券機のようなものが見えた。唯一面識のあったチューターさんは異動してしまったと聞いているし、なじみの先生なんてのもいない。それでも、一緒に学んだ友達でもいれば気軽に入ることができたかもしれないが、ひとりの身では足を進めることができなかった。そうか、ここにもう僕とのつながりはないのか。

かなしいね

「業」と行く旅


そんなこんなで、結局自分だけの「業」を詰め込むことはできなかった。しかし、せっかく背負えるようにしたのだから、色々なところに連れまわしてみることにした。


学会発表でアメリカに行った時のベッドで、僕の帰りを待つ「業」

僕と2人で行ったオレゴン動物園でサケに囲まれる「業」

「業」と「GOAT(やぎ)」

連れまわしてみて感じたのは、そこに「業」があることを考えるだけでも、自分の行為が「業」なのかどうかを意識せざるを得ないということである。学会のプレゼン資料もできていないのに先生にステーキをごちそうになる時など、ベッドで待つ「業」のことを考えずにはいられなかった。

「業」は時間の流れで消えてしまうのかもしれない。逆に言えば、今この瞬間に生み出されている「業」と向き合うことが大事なのである。具現化した「業」をそばに置くことで、将来後悔しないような毎日を送れるのかもしれない。

後日先生にも背負ってもらった。
「僕の業はね、学生の人生を(良い方向に)狂わせたことだよ」

2017年3月17日金曜日

文字もじりWS in ファブラボ太宰府

知恵を絞る(今岡さん)

運が寄ってくる(入江さん)

「机上の空論」を論破するウルトラマン(富田さん)

疲れがたまる ⇒ 疲れが吹っ飛ぶ(河田さん)

もこみちオリーブオイル(河田さん)

泥沼な三角関係(衞藤さん)

志が高い(富田さん)

手前味噌(平野さん)

ワガママボディと下心(平野さん)

ヨコシマな下心(塩塚さん)



2017/03/17,ファブラボ太宰府にて開催!
第2回にして慣用句の域を突破した感がたまらなかったです。

2016年12月31日土曜日

2016年ざっとまとめ

BI・BO・U・RO・KU

研究・発表

・国際デジタルファブリケーション学会(ICDF2016)ポスター発表
FabNurseホームページ作成
慶應SFC Open Research Forum 2016 田中研ブース看護チーム統括
ファブ地球社会コンソーシアム 書記
・同会議第7回「Fabと図書館について」 スライド発表


作品・ワークショップ

・第12回国際ファブラボ会議 OCPC/FabWalker WS(Fablab鎌倉として)
なまえのないあそび展 (MADEとして)
・Digital Material Experience WS
・3Dプリントマテリアルのうた
・文字もじりモジュールWS in 仙台
・Fusion360でギフトボックスを作ろう!WS(Fusion360アンバサダーとして)
・はじめての「4Dプリント」WS(広報・設営)


取材

私物を分析・分解・合体!超特急の「闇鍋ハッカソン」
パッド印刷の伝道師に出会う——安心堂(東京都足立区)
打ち抜き加工で緩衝材を観賞材へ——サトウ化成(東京都墨田区)
皮革加工の未来を見据えて——篠原刃型(東京都足立区)
超お手軽?家庭用レーザーカッター「Smart Laser Mini」を組み立ててみた
世の中の偏差値を下げろ!「頭の悪いメカ発表会」
【技あり! ファブテク研究会】レーザーカッターでハロウィンを切り抜け!
fabなび-浅草橋工房(東京都台東区)
大人の科学マガジン最新号ふろく「カエデドローン」開発秘話——最難関教材に挑んだ2人の匠(シネマグラフ、FB用映像作成)


その他


・FIRST LEGO LEAGUE 日本大会MC
・春学期授業「エクスペリエンス・アンド・エンゲージメントデザイン」 TA
・SFC中高ゆとり科目「環境デザイン論」スタッフ
・大学院科目「XD Review」 TA
・未来構想キャンプ「ファブ入門ワークショップ」 TA
・メディアセンターフレンズ「Graphic Design Workshop」スタッフ
・メディアセンターフレンズ「学生ブックマーケット」企画

2016年12月23日金曜日

文字を具現化してもじり倒す


新世代の国語辞典

「真っ赤な嘘」「信頼が崩れる」「固定観念に縛られる」。。。日本語には、言葉に色を付けたり動きを与えるような用法がたくさんある。こんなに多様な表現を、文章の中にとどめておくのはもったいない!そんなわけで、機械の力を借りてひたすら文字を具現化してみた。



新しい家族がやってきた


中国からやってきた偉いヤツ

時はさかのぼり今年の夏休み。大学から「研究費」という名目でお金をもらえたので、自宅に3Dプリンターを購入した。当時は1人暮らしを始めたばかりだったので、足りないものを自分でプリントして作ってみたりしていた。

表札(アパートで僕以外誰もつけていない)

コップ用ブラシのフック

なるほど、そこそこ便利である。もちろん市販品で十分なものもあるが、自分で作ること自体が楽しい。3Dプリンタの素材は固いものが主なのだが、フックを作るときにはゆとりと密着を両立させるためにゴムのような柔らかめの素材を使ってみた。

ぶにょぶにょぶにょ

これは新感覚で楽しい!いつまでもぶにょぶにょしていられる。これに気を良くした僕は、他にもいろいろな素材に手を染めていくことに決めた。


現代のコエカタマリン


そしていろいろ取りそろえたものがこちら。半分以上は元から研究室に転がっていたものである。

ジップロックに入れて乾燥剤と保存すると長持ちしますよ

さて、これらを使って何を作ろうか。正直言ってしまうと、欲しいものや必要なものはそれほど多くない。この際実用性は度外視して、「名は体を表す」的なわかりやすいものを作ってみよう。アイディアは国語辞書や検索サイトの中にたっぷり眠っている。

 
黒い噂と真っ赤な嘘           黄色い歓声   

 
澄んだ瞳            柔らかい態度

信頼が崩れる(外注したら1個2500円した)

誤解が解ける

この通りだ。この通りでしかないのだが、僕の中に芽生えた高揚感がすごい。しょうもないアイデアであったとしても、形になった瞬間に謎の存在感を放つのが面白くて仕方がない。

興奮気味に作ったものを人に見せると、しばらくの沈黙ののち「・・・あぁ!」と納得される。爆笑というよりはジワジワ理解される感じだ。なお、理解されなかったときは自分でギャグを説明せねばならず、気恥ずかしさがすごい。

社会性を身に着けた人々

一方、100均で買ったカチューシャに文字をつけて「社会性」を装着してもらったところ、すごくすんなり伝わった。なるほど、身をもって体験してもらえば、この高揚感を分かち合うことができるのだな。


こんなのを作っていましたが、新卒採用を受けてた会社に落ちました。


あたまゆるゆるワークショップ


時を同じくして、仙台にあるモノづくりスペース、Fablab SENDAI - FLATで何かワークショップをやってみないか?とお誘いをいただいた。これは良いチャンスと思い、一連のブツに「文字もじりモジュール」と名をつけ、それをみんなで作るイベントを企画させてもらった。

来たぜ仙台

こんな冗談に付き合ってくれる人はいるのだろうかと不安だったのだが、蓋を開けてみるとなんと7名の参加者(かつ6名は女性!)が集まってくれたそうで、驚きとともに仙台に出発した。

アットホーム&クレイジーなファブラボ仙台 

イベントではまずバーッと言葉を出しまくったのち、自分が具現化してみたいアイディアを決めてもらった。その後はファブラボで3Dプリンタやレーザーカッターなどで文字を切り出しながら、別動隊が100均まで買い出しに行くというライブ感あふれる進行であった。

「業を煮たい」という参加者のアイディア

地獄らしさを大量生産に求める(いなかった)

・「概念って良いよね~」
・「女子力と失恋が入ってます(USBに)」
・「胸、出ました!」
など、およそ日本のほかの場所では聞けない会話を楽しみながら、2時間ほどで作品が完成。できあがった作品はその場でgif動画に仕立てあげた。

 胸が躍る(江坂さん) 業を煮やす(林さん)
 知識を植え付ける(青木さん)
 神秘をゆがませる(伊藤さん)
 女子力をあ(揚)げる(佐藤さん)
 喧嘩を売る/買う(伊澤さん)
 失恋に押し潰される(伊藤さんの娘)
 失恋を引きずる(同上)

あーもうたまらん・・・!世の中にこんなにも豊かなくだらなさが潜んでいるのか。キレのある頭のゆるさを見せつけられ、初めから最後までニヤニヤしっぱなしだった。自分で作っておいて言うのもなんだが、いつまでもgifを見続けていられそうだ。

どれも素敵なのだが、とりわけ2つの失恋シリーズを作ったのが女子中学生だというのは特筆すべきことだろう。何かあったのかと少しだけ不安になったが、すごく楽しんでくれていたので最終的には嬉しさが勝ちました

何かを語る背中


帰りに食べた牛タン弁当が凄くおいしかったことを報告しておきます



そんなわけで、ワークショップは大成功で幕を閉じた。別に3Dプリンタでなくとも文字もじりモジュールは作れると思うので、もし気が向いたらやってみてほしい。しょうもなさが具現化した感覚をぜひ体感してみてください。


勢いあまって歌にしたのがコチラ


歌わずちゃんとまとめたものがコチラ