2016年12月23日金曜日

文字を具現化してもじり倒す


新世代の国語辞典

「真っ赤な嘘」「信頼が崩れる」「固定観念に縛られる」。。。日本語には、言葉に色を付けたり動きを与えるような用法がたくさんある。こんなに多様な表現を、文章の中にとどめておくのはもったいない!そんなわけで、機械の力を借りてひたすら文字を具現化してみた。



新しい家族がやってきた


中国からやってきた偉いヤツ

時はさかのぼり今年の夏休み。大学から「研究費」という名目でお金をもらえたので、自宅に3Dプリンターを購入した。当時は1人暮らしを始めたばかりだったので、足りないものを自分でプリントして作ってみたりしていた。

表札(アパートで僕以外誰もつけていない)

コップ用ブラシのフック

なるほど、そこそこ便利である。もちろん市販品で十分なものもあるが、自分で作ること自体が楽しい。3Dプリンタの素材は固いものが主なのだが、フックを作るときにはゆとりと密着を両立させるためにゴムのような柔らかめの素材を使ってみた。

ぶにょぶにょぶにょ

これは新感覚で楽しい!いつまでもぶにょぶにょしていられる。これに気を良くした僕は、他にもいろいろな素材に手を染めていくことに決めた。


現代のコエカタマリン


そしていろいろ取りそろえたものがこちら。半分以上は元から研究室に転がっていたものである。

ジップロックに入れて乾燥剤と保存すると長持ちしますよ

さて、これらを使って何を作ろうか。正直言ってしまうと、欲しいものや必要なものはそれほど多くない。この際実用性は度外視して、「名は体を表す」的なわかりやすいものを作ってみよう。アイディアは国語辞書や検索サイトの中にたっぷり眠っている。

 
黒い噂と真っ赤な嘘           黄色い歓声   

 
澄んだ瞳            柔らかい態度

信頼が崩れる(外注したら1個2500円した)

誤解が解ける

この通りだ。この通りでしかないのだが、僕の中に芽生えた高揚感がすごい。しょうもないアイデアであったとしても、形になった瞬間に謎の存在感を放つのが面白くて仕方がない。

興奮気味に作ったものを人に見せると、しばらくの沈黙ののち「・・・あぁ!」と納得される。爆笑というよりはジワジワ理解される感じだ。なお、理解されなかったときは自分でギャグを説明せねばならず、気恥ずかしさがすごい。

社会性を身に着けた人々

一方、100均で買ったカチューシャに文字をつけて「社会性」を装着してもらったところ、すごくすんなり伝わった。なるほど、身をもって体験してもらえば、この高揚感を分かち合うことができるのだな。


こんなのを作っていましたが、新卒採用を受けてた会社に落ちました。


あたまゆるゆるワークショップ


時を同じくして、仙台にあるモノづくりスペース、Fablab SENDAI - FLATで何かワークショップをやってみないか?とお誘いをいただいた。これは良いチャンスと思い、一連のブツに「文字もじりモジュール」と名をつけ、それをみんなで作るイベントを企画させてもらった。

来たぜ仙台

こんな冗談に付き合ってくれる人はいるのだろうかと不安だったのだが、蓋を開けてみるとなんと7名の参加者(かつ6名は女性!)が集まってくれたそうで、驚きとともに仙台に出発した。

アットホーム&クレイジーなファブラボ仙台 

イベントではまずバーッと言葉を出しまくったのち、自分が具現化してみたいアイディアを決めてもらった。その後はファブラボで3Dプリンタやレーザーカッターなどで文字を切り出しながら、別動隊が100均まで買い出しに行くというライブ感あふれる進行であった。

「業を煮たい」という参加者のアイディア

地獄らしさを大量生産に求める(いなかった)

・「概念って良いよね~」
・「女子力と失恋が入ってます(USBに)」
・「胸、出ました!」
など、およそ日本のほかの場所では聞けない会話を楽しみながら、2時間ほどで作品が完成。できあがった作品はその場でgif動画に仕立てあげた。

 胸が躍る(江坂さん) 業を煮やす(林さん)
 知識を植え付ける(青木さん)
 神秘をゆがませる(伊藤さん)
 女子力をあ(揚)げる(佐藤さん)
 喧嘩を売る/買う(伊澤さん)
 失恋に押し潰される(伊藤さんの娘)
 失恋を引きずる(同上)

あーもうたまらん・・・!世の中にこんなにも豊かなくだらなさが潜んでいるのか。キレのある頭のゆるさを見せつけられ、初めから最後までニヤニヤしっぱなしだった。自分で作っておいて言うのもなんだが、いつまでもgifを見続けていられそうだ。

どれも素敵なのだが、とりわけ2つの失恋シリーズを作ったのが女子中学生だというのは特筆すべきことだろう。何かあったのかと少しだけ不安になったが、すごく楽しんでくれていたので最終的には嬉しさが勝ちました

何かを語る背中


帰りに食べた牛タン弁当が凄くおいしかったことを報告しておきます



そんなわけで、ワークショップは大成功で幕を閉じた。別に3Dプリンタでなくとも文字もじりモジュールは作れると思うので、もし気が向いたらやってみてほしい。しょうもなさが具現化した感覚をぜひ体感してみてください。


勢いあまって歌にしたのがコチラ


歌わずちゃんとまとめたものがコチラ

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